SDNとMPLS

面白いことを発見してそれを面白がる: アーキテクチャ変遷の本質 - MPLS Japan SDN Panel Session - (1)より引用。

現在の、このSDNへの市場の過熱ぶりは、ちょうど15年くらい前のMPLSが出始めたときの過熱ぶりによく似ている。

SDNは、IPに捉われないアーキテクチャを一から考える(clean slate)プロジェクトであるGENIに端を発している。そこでまず提唱された技術が、Control PlaneとData Planeを分離し、Data Planeを、高速で安価なCommodity Switchに処理させるというOpenflowであるが、これはLAN Emulation, Ipsilon…などのアーキテクチャに結構似ている。Commodity SwitchをATM Switchに置き換えれば、殆どdeja-vuな感じがする。その他にも、Openflowの"Reactive vs Proactive"議論は、MPLSの"flow driven vs topology driven"に似ているし、また、Nicira CTOのMartin Casadoも、MPLSが既に実現したこと(具体的には、コアとエッジの機能分解、ラベルによるend-hostアドレスのコアからの分離、明示的なpath setup)に学ぶべき、というような主旨の論文(http://yuba.stanford.edu/~casado/fabric.pdf) を書いている。


参考論文:Fabric: A Retrospective on Evolving SDN