Catalyst2960シリーズのLAN Base とLAN Liteの主な違い

2012.5.22追記。良い記事を見つけたので。http://blogs.cisco.com/borderless/cisco-ios-software-licenses-what%E2%80%99s-what-for-layer-2-and-layer-3-switching-%E2%80%93-part-1/


Catalyst2960シリーズにはLAN Baseと LAN Liteの2つのIOSイメージがある。
LAN LiteはLAN Baseから機能を絞った廉価版という扱いだ。

Cat2960の機能のうち、LAN Liteで対応している機能はレイヤ2の基本機能という扱い。
代表的なものは以下の通り。

  • 802.1Q trunking, (M)STP, STP extensions, CDP, DTP, UDLD, VTPv2, PAGP/LACP, and LLDP.
  • セキュリティ:TACACS+, RADIUS, port security, 802.1X and DHCP snooping.
  • ※シンプルなレイヤ3ルーティング機能、Dynamic ARP Inspectionのようなアドバンストなセキュリティ機能、高度なQoS機能はない。

Cat2960の機能のうち、LAN Baseのみ対応している代表的な機能は以下の通り。

  • ハードウェア: FlexStack(2960-Sの場合), いくつかのSFPインターフェイス(ZX,BX等), RPS2300
  • VLAN数:255 (LAN Lite=64)
  • IPv6機能:Host=ping, traceroute等, MLDスヌーピング
  • レイヤ2機能:Flex Link, VTPv3, Link State Tracking, MVR(マルチキャストVLANレジストレーション)
  • レイヤ3ルーティング(static route)
  • セキュリティ機能:レイヤ2−4 ACL,時間ベースACL,DHCPスヌーピング, NAC連携, いくつかの802.1X機能(Wake-on-LANなど), Web認証,Flexible Auth, Radius Change of Authorization(CoA)
  • QoS機能:Ingress Policing, Class Map & Policy Map, DSCP mapping, AutoQoS,Trust Boundary, キューのweight/バッファ/thresholds設定
  • 管理機能:LLDP-MED, RSPAN, MVR, DHCP option82, IPSLA(レスポンダ),幅広いMIB対応


詳細はこちらを参照。

なおCatalystについては詳しく学ぶには、少し古いがこの本がバイブル。
ソフトウェアの機能だけでなく、ハードウェアのアーキテクチャーについても詳しいし、
日本人が書いているため非常に分かりやすい。おすすめ。

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Ciscoネットワーク構築教科書[設定編]

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